春といえば、東洋医学では肝(肝臓)の季節として有名です。
節分が終わってまだまだ寒いといっても、自然界だけでなく人のからだも春に向けて変化します。

それまでからだは冬の寒さに負けないよう、ぎゅっと縮んでいます。しかし、春の気配が近づいてくるにつれ少しづつゆるみはじめ、冬の間に溜め込んでいた色々なものをからだから出そうとします。その出そうとするこの季節、もっとも働くのは肝(肝臓)となります。

肝の働きといえば、まず食べ物や呼吸などでからだの中に入ってきたものを解毒して無毒化します。
また、解毒のほかに吸収された栄養を蓄え、必要に応じてからだに放出します。
さらにからだ中の関節や筋肉をコントロールしたり、「肝は目に窮す」といい目と深い関係にあります。

ただ、その肝臓のトラブルが顔を出すのは、すぐにGTPとかGOTといった数値に出るのではなく、まずは体の右半身にトラブルをおこすことが多いようです。

この季節、からだの右側に違和感を感じたら、肝臓が疲れていると思って、お酒や甘いものは控えて、ゆっくり休養を取ったり、花桃へ来て肝臓に元気与えると良いでしょう!